【Dorstenia elata(ドルステニア・エラータ)】
クワ科ドルステニア属の「エラータ」
ブラジル原産のドルステニアです。
bahiensis(バヒエンシス)というシノニムがあるらしいのですが、どちらが正しいのかは分かりません…
所謂「草ドルス」というものでしょうか、幹よりも葉っぱの方が目立ちます。
国内で流通しているドルステニアの中では珍しい種類ではないかと思います。
エラータの’ 姿 ‘
大きな葉っぱです。
これだけ見ると、全然ドルステニアっぽくない(笑)
これが幹です。
こんなに細く小さい幹から、大きな葉を展開させているんですね。
Googleのラテン語翻訳で「elata」を日本語訳したら「持ちこたえる」と出てきました。大きな葉っぱを持ちこたえているという事なんでしょうか?詳しくは不明です。
小さい幹ですが、艶のある茶色い肌は綺麗で見応えがあります。
葉・花・種
葉
エラータの葉は光沢がありとても美しいです。
ほんの僅かに厚みがあります。
質感的には「ドルステニア・ギガス」の葉に似ているように思います。
花
花はやはりドルステニア属特有の奇妙な形をしていますね。
この花全体が雌しべ、花の中に見える白い粒々が雄しべだと思います。
種
エラータもドルステニア属の仲間である「フォエチダ」と同様に、自身の体の中に♂♀が存在し、自家受粉により種をつけることができます。
そして、種が熟すと弾け飛びます。
エラータの適正環境
適温
エラータは寒さに弱い品種です。
春〜秋の気温はさほど気にしなくても良いのですが、冬は注意が必要で気温が10度以下になる場合は室内で管理するのが安全です。
水やり
エラータは非常に水を好みます。
成長期は頻繁に水やりをしても大丈夫です。
南米原産のドルステニアは、アフリカ原産のドルステニアに比べて水を好む傾向にある様な気がします。
春(芽吹き)– 葉が芽吹き始めたら、週に1回程度で水やりを開始
夏(成長期)– 成長期は多めに水を与える。毎日、または表土が乾き始めたら鉢の底から水が出るまで与える
秋(休眠前)– 気温が下がってきたら水やりの回数を減らす
冬(休眠期)– 葉が落ち始めたら、水やりを控えめに。冬の間でも晴れた暖かい日にごく少量の水を与えると根の枯死を防ぐことができる。
日当たり
エラータは強い日差しにあまり強くありません。
半日陰または日陰で管理します。
植え替え
植え替えは成長期前〜成長期前半の3月〜6月ごろが適正。
ですが、冬の寒い時期以外は植え替えを行なっても問題ないと思います。
エラータの価格帯
エラータは他のドルステニア「フォエチダ」などの代表種に比べ、流通量は少ないです。
2,000円〜5,000円程度で手に入れることができると思いますが、前述した通りヤフオクやメルカリ、多肉のイベントなどでもあまり見かけないので、運良く見かけた際は是非入手していただきたいと思います。
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