【Dorstenia sp. Lav.10341(ドルステニア未記載種)】
クワ科ドルステニア属の未記載種である「Dorstenia sp. Lav.10341」
sp.というのは「不明種」という意味があるんですが、この種は「Lav.10341」という管理番号がついています。
この管理番号というのが通称「ラブ番」と言われ、プランツハンターのジョン・ラブラノス氏によって採取され番号が付けられた種類なのです。
その中でLav.10341はラブラノス氏がソマリアで採取した系統です。
ラブラノス番号が付けられたドルステニアは他にも何種類かある様ですが、ラブ番付きドルステニアが国内で流通しているのはあまり見かけません。
というのも、この種や他の種もドルステニア・フォエチダによく似ていてフォエチダとして扱われてしまうことが原因の様です。
ですが「Lav.10341」は通常のフォエチダとは姿が全く異なります。
Lav.10341の姿・特徴
Lav.10341とフォエチダとの違いは、まず幹の肌の色です。
フォエチダの肌が茶色だったり赤っぽかったりするのに対し、
Lav.10341の肌は白っぽく水に濡れると少し緑色がみえます。
幹の成長の仕方も違います。
フォエチダは丸々太る株がありますが、Lav.10341は基本的にはスラっと伸びる印象があります(例外はあるかもしれません)
葉の形も異なります。
Lav.10341の葉は黄緑色で少し細長く、端が縮れています。
葉柄もフォエチダと比べると短く、少し太い気がします。
Lav.10341の花・種
Lav.10341の花は他の多数のドルステニアと同じ様にヒトデ型です。
Lav.10341もフォエチダ等と同様に、一株の中に♂♀が存在し、種を付けることができます。(自家受粉)
なので放って置いても種がつくため交配作業の必要はありません。
そして、この種もドルステニアですので、種が花に付き、熟すと弾け飛びます。
Lav.10341の適正環境
適温
Lav.10341は寒さに弱い品種です。
春〜秋の気温はさほど気にしなくても良いのですが、冬は注意が必要で気温が10度以下になる場合は室内で管理するのが安全です。
温室で管理する場合や、日中に陽に当てて鉢を温めておく場合であれば、10度以下(氷点下はNG)でも耐寒性が増し越冬が可能かもしれません。
ですが、やはり管理は室内が安パイです。
水やり
春(芽吹き)– 葉が芽吹き始めたら、週に1回程度で水やりを開始
夏(成長期)– 成長期は多めに水を与えても良。毎日、または表土が乾いたら鉢の底から水が出るまで与える
秋(休眠前)– 気温が下がってきたら水やりの回数を減らす
冬(休眠期)– 葉が落ち始めえたら、水やりを止め断水気味に。冬の間でも晴れた暖かい日にごく少量の水を与えると根の枯死を防ぐことができる。
日当たり
日当たりが良い明るい場所を好みます。
日当たりが良くない場所で管理すると幹が徒長する原因にもなるので、幹を太らせたい場合は日当たりの良い場所で管理すると良いかもしれません。
ただし、日が強すぎたり温度が高すぎたりすると、葉や幹が焼けてしまい、肌が爛れてしまうので注意が必要です。
植え替え(移植)
植え替えは成長期前〜成長期前半の3月〜6月頃が適正。
Lav.10341の価格帯
Lav.10341の価格は3,000円〜8,000円程度です。
ですが、管理番号付きでの流通はあまり見かけません。
管理番号付きでヤフオクやメルカリなどで見つけた場合は買っておくのが吉だと思われます。
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