おはよう!冬型植物【1】

品種紹介



 

9月も下旬になり、残暑も厳しい中で冬型の植物が続々と起き出してきました。

 

夏は休眠していて冬に起きる植物があるの!?

と最初は驚いたものです。

植物は冬に枯れる、または休眠するというのが大多数の認識だと思います。私もその大多数のうちの1人でした。

 

そんな常識を打ち破る冬型植物。

 

夏型に負けないくらい面白い品種がたくさんあるので紹介していきます。

 

タイトルに【1】と付けたのは9月下旬時点で起きている品種とそうでない品種があるため、【1】では既に起きている品種を紹介します。

また、いくつかの冬型植物が起き出したら【2】で記事をアップできるかと思います。

 

Albuca concordiana(アルブカ・コンコルディアナ)

Albuca concordiana

個人的には冬型の代表格のコンコルディアナ。

所謂ケープバルブと呼ばれるものでその名の通り南アフリカ原産の球根植物。

コイル状に巻いた姿がとても可愛らしい。

葉の緑が強いものや、青(白)っぽいもの、強光下で葉が良く巻くもの、あまり巻かないものなど個性もあります。

秋から、春にかけて球根から葉を出し成長。夏は葉が枯れ地面の中の球根だけになる。

私の所有するコンコルディアナは8月下旬に起き出しました。

 

Albuca namaquensis(アルブカ・ナマクエンシス)

Albuca namaquensis

こちらも南アフリカ原産の球根植物。

同じアルブカ属のコンコルディアナ同様、秋から春にかけて成長し夏には葉が枯れる。

クルクルと横に巻く葉が愛らしい。

今年は9月上旬に動き出しました。

 

Pelargonium appendiculatum(ペラルゴニウム・アッペンディクラツム)

Pelargonium appendiculatum

南アフリカ原産のペラルゴニウム。

数あるペラルゴニウムの中で特徴的な塊根を作る魅力的な品種です。

今年は8月上旬に芽吹き出したので水を与えると葉がすぐに成長しました。

 

Pelargonium carnosum(ペラルゴニウム・カルノーサム)

Pelargonium carnosum

ナミビアから南アフリカが原産のペラルゴニウム。

灌木のような姿で少しボコボコした幹が魅力。先端からペラルゴニウムらしい可愛い葉を伸ばす。

今年は8月上旬に動き出しました。

カタツムリに注意です

 

Pelargonium triste(ペラルゴニウム・トリステ)

Pelargonium triste

南アフリカ原産のペラルゴニウム。

言わずと知れたペラルゴニウムの人気種。

大きくなると古木のようなゴツゴツした塊根からフワフワの可愛らしい葉が伸びる。そのギャップが非常に魅力的。

今年は9月上旬に動き出しました。

 

Pelargonium pachypodium(ペラルゴニウム・パキポディウム)

Pelargonium pachypodium

南アフリカ原産のペラルゴニウム。

不思議な名前ですが種名の「パキポディウム」はあの有名なパキポディウムのことではなく「太い」という意味があるそう。

その名の通り根本がとても太くボコボコしています。

今年は8月下旬に動き出しました。

Pelargonium alternans(ペラルゴニウム・アルテルナンス)

Pelargonium alternans

南アフリカ原産のペラルゴニウム。

無数に分岐した幹が魅力。盆栽のような風合いも漂います。

トリステやアッペンディクラツムに似たフワフワの葉も可愛らしい。

今年は8月上旬に動き出しました。

 

Pelargonium aridum(ペラルゴニウム・アリダム)

Pelargonium aridum

南アフリカ原産のペラルゴニウム。

細く伸びる幹の先端から線香花火のような葉が生える。

多くくなると幹が絡み合い魅力的な姿に。

冬型なのか夏型なのかよく分からないのですが、おそらく冬型だと思われます。

ただ、夏の間も起きている個体もあり、水を与えても元気。

 

幹を切って太らせようと実験中。

 

Othonna cyclopylla(オトンナ・シクロフィラ)

Othonna cyclophylla

ナミビアから南アフリカが原産のオトンナ。

白く微かな産毛が生えたような幹に縮れた葉が生える。

今年は8月下旬に動き出しました。

オトンナは芽吹くとすぐに花が咲く。

 

Othonna euphorbioides(オトンナ・ユーフォルビオイデス)

Othonna euphorbioides

南アフリカ原産のオトンナ。

棘のように残る葉柄がとても魅力的。

今年は9月上旬に動き出しました。

 

Tylecodon paniculatus(チレコドン・パニキュラータス)

Tylecodon paniculatus

ナミビアから南アフリカ原産のチレコドン。

瑞々しい幹です。幹が太ると表皮が剥がれる姿も魅力的。

今年は9月上旬に動き出しましたが、9月下旬現在でも動き出していない株もあります。

Phyllobolus sp. Locality : Stherland(フィロボルス sp.)

Phyllobolus sp.

フィロボルスの未記載種。

南アフリカのサザーランド原産です。

塊根からムチムチザラザラの葉が生える姿はまさに珍奇。

今年は9月上旬に動き出しました。

 

Phyllobolus rabiei(フィロボルス・ラビエイ)

Phyllobolus rabiei

南アフリカ原産です。

sp.サザーランドとあまり違いが分かりません(笑)

今年は9月上旬に動き出しました。

 

Senecio laticipes(セネキオ・ラティキペス)

Senecio laticipes

南アフリカ原産。

あまりセネキオらしくないような姿。

ぼこぼこした幹が不思議で魅力的。

 

Drimia haworthioides(ドリミア・ハオルチオイデス)

Drimia haworthioides

南アフリカ原産。

球根がポコポコと地表に現れその姿がハオルチアっぽいということからこの種名。

 

 

起き出した冬型植物。

冬型は非常に魅力的なものが多いです。

まだまだ目覚めていない植物もあるので、それらが起き出したらまた記事にしようと思います。

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