多肉植物の栽培をしているうえで植え替えや剪定といった作業は、養分を効率よく吸わせるためや、風通しを良くしたり、害虫予防など、植物を健康に保つために必要な作業です。
そして、健康と同程度に重要なことは「見た目を美しくする」ということです。
多肉植物の殆どの種類は「観葉植物」として扱われ、漢字の通り「形」や「模様」、「色」などを見て楽しむ植物ですので、その姿形の見栄えが悪くなってしまったら楽しむということが出来なくなってしまいかねません。
もちろん鉢や地面の上で植物が元気に育っていることが前提の話ですが。。。
今回はその中でも「アロエ」の美しさについて少し触れていきたいと思います。
アロエの枯葉
私はアロエが好きで他の人の温室やSNS、ヤフオクやフリマサイトなど、アロエがあるとつい見入ってしまうのですが、その中で少し気になったことがあります。
アロエの枯葉は残すべきか、綺麗に取り除くべきか…
どちらが良いとか悪いとかいう話ではありませんが、二極している気がします。
アロエの種類やその木の形状、バランスなどで枯葉を残したり、はたまた取り除いたり、、と凄くセンスがいる選択のように思います。
以下では、
個人的に、あくまで個人的に「枯込ませたいアロエ」と「枯れ込ませたくないアロエ」を分けて紹介したいと思います。
枯れ込ませたいアロエ
枯れ込ませたいアロエは格好良さや渋さが引き立つのではないかという考えのもと、あえて枯れ込ませて作っています。
アロエ・ラティフォリア
例えば、アロエ・ラティフォリアは枯れ込みをあえて残すことで現地の風合いを醸し出し、その植物の逞しさや生命力、生存本能を鉢の上で表現する。いわば盆栽のような考え方があり、私もランキフォリアの枯れ込んだ葉と肉厚の葉のコントラストに魅了された1人であります。
アロエ・ダビアナ
アロエ・ダビアナも枯れ込ませることによって風格が出るアロエ。
アロエ・プラテンシス
アロエ・プラテンシスは大きな株であれば枯れ込ませるのも有りかもしれない。
アロエ・プリンスローイ
アロエ・プリンスローイ。葉先を枯れ込ませることによって葉の端の強棘との相乗効果で美しく。
アロエ・スピノシッシマ
アロエ・スピノシッシマ。根本の子株を含めかなり渋い風貌。
ただ、枯葉は自然に落ちやすい傾向。
アロエ・コンゴレンシス
これは、アロエコンゴレンシスの結構大きな木。
大きく背の高いアロエは枯葉を残した方が映えます。
逆に、この木の枯葉を取ってしまったら…と想像したら少し間抜けな姿になるように思います。
枯れ込ませたくないアロエ
枯れ込ませたくないアロエは可愛らしかったり、気品のあるアロエ。渋さを求めないアロエは枯葉を取り除いて綺麗に作ります。
アロエ・プラテンシス
枯れ込ませたいアロエの方でも紹介したアロエ・プラテンシスですが、小さめの木なら枯れ込みが無い方が緑の葉と白い棘が映えます。
アロエ・カスティロニアエ
枯れ込んだ葉が無くとも、うねった葉と赤い棘が自身の魅力を引き出している。
アロエ・’ビトー’
アロエ・ビトーは元々かなりのザラついた肌を持ち、冬は真っ赤に染まり、夏は緑色になる特性を持っているので、その変化を楽しみたい。
アロエ・フロレンシアエ
アロエ・フロレンシアエ。青々とした姿の方が魅力的に感じる。
アロエ・スラデニアーナ
気品のある姿をしたアロエ・スラデニアーナ。枯れ込みは似合わない。
アロエ・アリスタータ(綾錦)
ハオルチアのような姿のアロエ・アリスタータ。
可愛らしい姿であるため枯れ込みは似合わない。
まとめ
まだまだ紹介したい品種は沢山あるのですが、アロエの種類は多すぎるのでこの辺にします…
今回はアロエの作り込みについて画像も交えて少し語ってきましたが、「何が良い」とか「何が悪い」なんてものはありません。
あくまで個人的に「こんな風に作ったら格好良い、美しい」というものを紹介しました。
枯れ込ませて作ったアロエと枯れ込んでいないアロエ、どちらが好みでしたか??
アロエは本当に数えきれないほどの種類があり、その姿も千差万別で、集めても面白いですし、育てても面白い、さらには交配も容易ですので自分のオリジナル交配種なんかも作れちゃいます。
そんな面白いアロエの世界に少しでも興味を持って頂けたら…!との思いでこの記事を書きました。
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